2025 06 03Mauri Ora Tai Pari私の住むニュージーランドは島国で、マオリの人々がこの土地の先住民族です。

彼らが育んできた文化や世界観は、風土に根ざしていて、私にとってはこころをそっと整えてくれるような存在です。

たとえば、波打ち際。

私たち一人ひとりには、「マウリ」 という命のエネルギーがあり、それは潮のように日々ゆるやかに変化していきます。

マオリの世界では、潮のリズムは私たちの内なる感情や直感 「カレ・ア・ロト」 を映すものとされ、夢やビジョン「モエモエア」 もそこに含まれます。

海はその流れに抗わず、ただあるがままに動きながら、手放しや癒しの空間 「ファカワー テア」 を与えてくれます。

波打ち際に立つとき、そのままでいいよ、と静かに語りかけられているような気がするのです。




2025 05 30The heart shape「お母さん、ワッフルメーカー買って!」

友人宅でのお泊まり会から帰ってきた息子が、開口一番にそう言った。朝ごはんにワッフルをふるまっていただいたらしい。

うちでは、あんなものは一時のガジェットにすぎないと思っていて、買う気はまったくなかった。けれど、たまたま中古の良品に出会って、思いがけず購入することに。

生地はパンケーキよりもゆるめ。プレスして、2分も経たないうちに焼きあがる。

これは使える。フライパンでパンケーキを焼くより、ずっと手軽だ。

ワッフルの切れ目に、子どもたちはナイフをあてる。ナイフとフォークを使う練習にもってこいだ。

切り取られたハート型のワッフルが、ワッフルメーカーの便利さや、子どもたちの成長、週末の幸せなひとときを象徴しているように思えた。



2025 05 25Soliloquy begins.
本当は、私たちは常に美に囲まれて生きています。

けれど、いつの間にか毎日はタスクの積み重ねになり、「生きること」 がただの作業のように感じられるようになっていました。

気づけば、周囲の情報に振り回されながら、いったい何年が過ぎたのだろう。

そんなふうに感じることが増えてきて、最近は、日々のささやかな出会いや季節の移ろい、ふと湧いてくる感情や気づきに、少し目を向けてみたくなりました。

そんな瞬間を、言葉や写真でそっと残していけたらと思っています。

どれだけ続けられるかはわからないけれど、自分自身のためにも、記してみることから始めてみようと思います。



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